ア
ケロンの渡し
 by Niwatorry 様 レベル1
		
		
		今回はいつものメンバーではなく、ハナコ(元ネタ:緑奈花木)率いるレベル1の子どもたちパーティにしてみました。
		
名付けて『緑奈小学校』。
		ハナコ・モミ・ユーリスはパーティ紹介参照。
		
コトリ:メイとアスカの娘(!)。知将型。人間の子供。
		
睦月:ネクロニカのドール(オートマトン)のコンバート。勇将型。子供のアンデッド。
		
フロース:SWのタビット冒険者のコンバート。策士型。子うさぎ。
		
なんと人間×2・精霊・吸血鬼・アンデッド・うさぎで6人中5人が子供で6人中5人が丁寧語のパーティである。
		
		さて今回の依頼は、座礁した船から遺留品(首飾り)を取ってきてほしいというもの。
		
		
ハナコ :みんな、はぐれず付いてくるんですよ。
		睦月  :難しい依頼ではなさそうですが、懸念は亡霊の存在ですね。
		フロース:技能無しでも問題ないというから、本当に すっからかんなんでしゅよね~。
		ハナコ :き、傷薬くらいは持っていきましょ?
		
		そして早速出会った亡霊。聖水を染み込ませた布で応戦してみるものの、とても足りない。
		
		
コトリ :なんか技能思い出した! けどこれだけじゃ追いつかないよ~! しかもすばしっこい! む~っ
		
		すぱんっ
		
		
コトリ :……あれ?
		モミ  :おお、クリーンヒットです!
		フロース:……今どうやったんでしゅ?
		
		
		
		
		
		
フロース:それってもしかして……
		
		
		
		
ハナコ :つまり、少量の聖水でも会心の一撃で的確な箇所を攻撃できれば十分対応できるということですね。
		モミ  :聖水ですかー、ユーリスと睦月、へーき?
		ユーリス(吸血鬼):まあこれくらいなら……タケルさんが上位で良かった……
		睦月(アンデッド):同じくこれくらいなら。それより刀の錆が気になりますね……潮風と聖水……
		コトリ :今更だけど聖北に正面から喧嘩売ったパーティだね。
		ハナコ :コホン。と、とにかく対処法も分かりましたから、
		
		
		
		このシナリオの聖職者すごい。
		
		
		
コトリ :せんせーフロースちゃんが! ……なぁんて
		フロース:冒険者たるもの目ざとくあるべきでしゅとも。
		睦月  :実際本当の死者は使わないですしね。
		ハナコ :←困った顔をしている
		ユーリス:(自由ですね)
		モミ  :それにしても、ゴーストはいっぱいだけど死体全然見つかりませんねー。
		睦月  :すべて海に沈んでいるとか。
		
		
		
		
		
フロース:でしたらもっと別の見つからないところ……でも沈む船で底に向かうというのは……
		ユーリス:船底の修理に人員を割いていたとか?
		ハナコ :……あら、あれは、
		
		
		
		
コトリ :ひゃわ……や、やっと一人。ん、なんだろ、手帳? 日記?
		ユーリス:……最後の一文が不穏ですね。
		フロース:(ふうむ)
		
		
		謎はありつつも、船の探索を進める緑奈小学校。
		
やがて船長室を見つけるものの、鍵が必要なようだ。
		
		
フロース:うん、もう一回探してみましょ。具体的には上の階。
		ユーリス:本当に具体的ですね。
		モミ  :気になるところでもあるんです?
		ハナコ :(子どもたちがとっても目ざとい……)
		
		
		
		
フロース:ああ~~わたしとしたことがっ すぐに気付かないなんて!
		モミ  :策士型ってたいへん……
		コトリ :ともあれ、これで船長室も入れるね。
		睦月  :強敵の予感。ご注意を。
		
		……と、いうわけで船長ともご対面しつつ、無事遺留品も確保しつつ。
		
		
		
ハナコ :あっこら、いけませんよ!
		コトリ :てへ。
		睦月  :もう用はないでしょう。帰りましょう。
		コトリ :はーい。……あれ、 人?
		
		
		
		
フロース:!! コトリさん、離れてっ!
		コトリ :わーーーっ!?
		ハナコ :か、怪物!?
		フロース:スキュラです! ……そうか、これまで見つからなかった死体は……!
		
		
		とにかく逃げに逃げる一行。迎えの船はあるが、見つかればスキュラに襲われるだけ……ということで策を講じることに。
		
		
		
		
ハナコ :えええっ!?
		睦月  :この身はアンデッドですし、一番持ちます。持たせてみせます。
		コトリ :いやいやいやいや、
		ユーリス:いえ、それなら僕が
		
		
		
		
ユーリス:なにせ死ぬ寸前に通りがかりの吸血鬼に救われた悪運ですよ。どうですこの説得力。
		モミ  :それならモミだって似たようなものです!
		ハナコ :だ、だ、だめですよっ!!
		睦月  :そうですよ、本当に死んでる身の方が、
		ハナコ :そうでもなく!!!!
		コトリ :ぴぇ……
		フロース:ある意味ひどいパーティでしゅね……
		ユーリス:……あれ、待ってくださいこの臭い、胡椒……いや、
		
		
		
		
フロース:火薬!! これならまともな作戦が!!
		ハナコ :神様!! それでいきましょうフローちゃん!
		コトリ :まだ何も言ってないよ落ち着いて先生!
		ユーリス:…………
		
		
		
		
ハナコ :ユーリスくん? どうしたんですか?
		ユーリス:いえ、なんでもないです。
		
		
		結果的に作戦はうまくいき、ギリギリまで追いすがられたもののなんとか撃退……無事に帰ってこられた緑奈小学校は無事1000spと指輪を報酬に頂いたのでした。
		
レベル1技能なしとは思えぬ大冒険、お疲れさまでした!
		ハナコ :子供たちを無事に帰すことができてよかった……
		フロース:本当に。おとりとかトンデモな作戦にならなくてよかったでしゅ……
		コトリ :船、ふっとばしちゃったけどね。
		睦月  :アンデッドの身ですし、あなたたちを帰すためなら本当に構わなかったのですが(_献身的)
		フロース:(ネクロニカの姉妹愛こわい)
		モミ  :ユーリスも結構危なっかしいことしましたよね。
		
		
		
		
ユーリス:……役に立ったんだから良いじゃないですか。
		ハナコ :火薬ですよ? 相談くらいしなさい!
		コトリ :まあまあ先生、今回は無事だったんだし。お父さんとお母さんに話すの、楽しみだな~
		
		◆
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